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虜になった私♪:The Final

reo3


「レオ…」私は夢中で探しまわった。
一旦おばさん家まで戻ると、なかなか帰宅しない私を心配して
母親が迎えに来ていた。私は「お母さん!レオがいないの!」と
叫びながら駆け寄った。母親も心配そうに辺りを見渡していた。
おばさんは「こんな時間まですみませんね…」と母親に告げ、私に
「レオが帰ってきたら連絡するから…大丈夫、きっと戻ってくるよ」
そう言って近所を探しに行った。私達もレオを探しながら帰宅した。
その夜はなかなか寝付けず、何度も目が覚めた。

次の日、学校が終わると急いでレオの家へ向った。
呼び鈴を鳴らしてもなかなかおばさんは出て来ない。
暫く家の前で待ってるとおばさんが帰ってきた。
大きめの籠を抱えている…何?…とても嫌な予感がした…
私はおばさんが近くに来るまで静かに待った。
「あぁ…ゆうこちゃん、昨日はごめんよ…」そう言うと大きな籠を私に見せ、
「レオね…事故に遭っちまったらしくて…書道教室の裏庭で…」
おばさんの抱えた籠の中にはレオがいた…
レオ……?一瞬何が起きたのかわからなかった…
おばさんは「レオ…レオや…」とその場に泣き崩れた。
…えっ…?…レオ…死んじゃったの…?

あまりのショックにここから数時間の記憶がない……
覚えてるのは涙を流してるおばさんの姿…
柔らかそうなブランケットの上に横たわるレオ…

どうやって帰宅したのわからないまま次の日の朝を迎えた。
母親に「今日はレオとお別れするんでしょ?」と言われ
おばさんの家へ向った。呼び鈴を鳴らすとやつれたおばさんが出て来た…

私は部屋へ入り、静かに横たわるレオを撫でた…「冷たい…」
暫くすると、お気に入りだった松の木の下にレオを埋葬する事になった。

…でも私は土に埋めるなんて嫌だった…
レオが苦しそうで…汚れてしまいそうだったから…
そんな私の様子を察したのか「死んだら土にかえしてあげないと
いけないのよ」と母親が言った。それでも私は嫌だった…

おばさんが声を詰まらせながら「レオが迷子にならないように
ゆうこちゃんがくれた首輪をつけてあげようね…」そう言って
首輪をはめ、白い大きなシーツでレオを包み始めた…
「やだよ…レオ…レオ…」何度もレオの名前を呼んだ…泣きながら何度も…

次の日、学校帰りにおばさんの家へ寄った。
おばさんは涙で濡れた頬を拭きながら「おあがり」と迎え入れてくれた。
そして私の知らないレオの思い出話しをいっぱいしてくれた。
私は帰り際「レオ…また来るね…」と言って松の木に手を合わせた。

帰宅すると「おばさんの迷惑になるから少し遠慮しなさいね」と
母親に言われたが、それでも毎日おばさんの家へ通った。
文房具屋さんの角を曲がると仄かに漂う沈丁花の香り…
ここに来ると気持ちが落ち着く…おばさんの話しを聞いてると
レオが傍に居るような…そんな気がしたから…

レオが居なくなってから1ヶ月が経とうとしていたある日。
母親が私の部屋へ入って来てこう言った。
「レオと出会ってあなたは強くなったわね、妹にも優しくなったし…
レオは大事な事を教えてくれたのね」と微笑んでいた。
…確かにレオの所へ通うようになってから、私はいじめられなくなった。
ランドセルを叩かれたりしても「やめて!!」とハッキリ意思表示が
出来るようになり、次第に嫌がらせもなくなった。
妹ともあまりケンカをしなくなったし、よく面倒をみるようになっていた。
私はレオから大切な事を沢山教わったのかもしれない…
私は母親に「レオは私の事好きだったかな…」と聞いた。
母親は「そうね、大好きだったんじゃない?あなたが帰る時いつも
後ついて行っちゃうっておばさん笑ってたもの」と言った。
そして「レオはいつもあなたの事を見守ってくれてるんだから
元気出しなさいね」と言って私が描いた絵を差し出した。
そこにはレオと私とレオ小屋が描かれていた…

私が虜になった茶白猫のレオ…
弱虫で泣き虫だった私の王子様
君は真っ直ぐ純粋に、強かに、そして優しく、
いつも笑いを運んで来てくれたね。
君のフサフサ…君の鳴き声…
君と過ごしたあの日々を私は忘れない…
レオ…ありがとう……

おしまい

2008/04/16(水) | 猫のお話 | トラックバック(0) | コメント(10)

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ドマテイック・レイン

★虹の橋をわたったレオ・フォーエヴアー

うぅ…泣けてきた… まさかレオが事故で亡くなるなんて神様は なんて残酷なんだ
これで わかりました! 優子さんが、猫に虜になった理由が子供の時に、こんなショックなことが起きて…優子さんにレオは生きる大変さや生きる力を大きくあたえてくれたんだなあと 優子さんの今に通じていくものが、わかった気がします!☆好きになると言うのは理屈ではないですね☆
『ボクが傍にいるよ…』が 頭の中に流れてきた…

2008/04/16(水) 07:27:02 | URL | [ 編集]

まさやん

★ありがとうございました

YUKOさんは、レオくんからたくさん大切なものをもらったんですね。
やさしさや思いやりや勇気や・・・・・
わたしも猫と暮らすようになってから、やさしくなれる自分を見つけました。
それまではとても冷たい人間だったのです。

たとえ命は消えてしまっても、
YUKOさんがレオくんを覚えているかぎり、
YUKOさんの心の中でレオくんは生き続けます
たとえ過ごした日々が過去のものであっても、
その想いは永遠だと思います。

とてもステキなお話、ほんとうにありがとうございました。

2008/04/16(水) 12:36:43 | URL | [ 編集]

ちひろ

★感動しました。

猫とボサノヴァなんて洒落たブログだなってちょくちょく寄らせてもらってましたがアーティストさんブログだったんですね。
成る程!と納得しました。【虜になった私】を一話目から読ませていただき只今感動中です。
あったかい涙を流したのは久しぶりでした。

2008/04/16(水) 14:50:55 | URL | [ 編集]

ゆーこ

★じーん…

レオ君と出会って、強く優しくなったゆうこちゃんの姿に感動しました。
レオ君との日々があったからこそ、今の優子さんがいるんですね。

ありがとうございました(^^)

2008/04/16(水) 23:58:14 | URL | [ 編集]

Yuko

ドマテイック・レインさん、コメントありがとうございます♪
拙い文章で綴った想い出話しを最後まで読んでくださってホント嬉しいです☆(まだスペシャルがありますけどね(笑)
レオが死んでしまって確かにショックでしたね。
レオは私にとって最高の友達でしたから…☆
でも、私よりもきっとおばさんのほうが辛かったと思います。
おばさんが生きていたら『ボクが傍にいるから…』聴かせてあげれたのに…って思います(:_:)

2008/04/17(木) 09:45:32 | URL | [ 編集]

Yuko

まさやんさん、あったかなコメントありがとうございます♪
私の拙い文章を最後まで読んでくださって嬉しいです~☆
まさやんさんの仰る通り、私はレオから大切なものをたくさんもらいましたね。思いやり、優しさ、勇気、これって凄く大事なものなのに、たまに忘れてしまう…でもそんな時はレオとの日々を思い出し、自分に喝を入れます(笑)私も実際、猫と暮らすようになってから学んだ事多いですよ(*0*)
私は優しいはまさやんさんしか知らないから冷たい人間だったと聞いても全然信じられませーん(笑)

2008/04/17(木) 10:18:37 | URL | [ 編集]

Yuko

ちひろさん、はじめまして☆
私の想い出話しに感動して涙まで流してくださったなんて!?
凄く嬉しいです…♪
ありがとうございましたm(_ _)m



2008/04/17(木) 10:24:46 | URL | [ 編集]

Yuko

ゆーこさん、コメントありがとうございます♪
『ゆうこちゃん』本当に強くなりましたよぉ~(笑)
これはきっとレオのおかげですね♪
それに、レオと出会ってなかったら今程『猫さん命』になってなかったでしょうから(笑)
でも、レオと出会えて本当に良かったなぁ…ってそう思います☆

2008/04/17(木) 10:37:49 | URL | [ 編集]

Bokka

生き物から教えられることって沢山あると思います。
この記事を読んで、遠い昔の記憶、飼っていたダック(ダックスフント)が亡くなった時の事を思い出しました。泣いたなぁ~いつまでも。
ペットとの別れは辛いです。

2008/05/25(日) 17:40:31 | URL | [ 編集]

Yuko

e-51Bokkaさんの仰る通りですね。
私も沢山の事を教わりましたよ(^^)
Bokkaさん、ダックス君飼ってらしたんですね♪
生き物との別れ…本当に辛いですよね
でも、ダックス君は今でもきっとBokaaさんの傍に舞い降りて来てくれていつも見守ってくれてますよ(^^)

2008/05/26(月) 17:36:40 | URL | [ 編集]

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